電子回路を設計する

電子回路を設計する

 電子回路を設計する理由は仕事だったり、趣味だったり様々だと思いますが、ある程度の基礎知識が必要です。電子工学系の学校を卒業しても、教科書の内容だけでは、安定した電子回路を設計することは難しいです。しかし、いまはインターネットの時代。ネットで得られる情報は多くの助けになることでしょう。

 プログラムであれば、プログラミングのセミナーだったり、学校だったり。入り口が広いのですが、電子回路設計、いわゆるハードウェアは学ぶ場が少ないように思えます。本ブログでは、デジタル回路設計を中心に電子回路の設計が自由にできる手助けをします。

 電子回路設計は実際に物を作って、動作確認をする必要があります。昭和の時代には物を作る材料(部品)を集めて、プリント基板を作ったり、ブレットボード上に組み立てたりして、オシロスコープで波形を確認する。といった、手順が必要でした。しかし、今はコンピュータシミュレーションが発達しています。個人のパソコンでもデジタルシミュレーション、アナログシミュレーションができる時代です。学ぶには非常にハードルが下がっています。

 しかしながら、残念な事に安定動作という面を学ぶ機会が減ってきたように思えます。

 電子回路設計で重要なのは、安定して動作することです。壊れない。誤動作しない。これらはほんの少し回路を工夫することで多くの問題を回避できます。私はULやCEといった安全面での規格も学びました。誤動作の中には回路設計だけでは回避できない問題もあります。その場合は筐体設計と回路設計の双方が絡み合って設計する必要があります。

 本ブログでは安定して動作することに重点をおいて解説します。安定動作には経験が必要な場面もありますし、規格で定められている物もあります。これらは多岐にわたっており、初心者はどこから始めてよいのかわからないと思います。

 特に国内で流通する電気回路はある意味自由です。設計したものが動いていれば販売しても問題ありません。確かにPL法やPSEなど法律、規格はありますが厳密にそれを取り締まるのは事故が起きてからです。会社ではリコールという制度があるので、品質管理部という組織がメーカーの品質向上に勤めています。

 回路設計に携わる者が全員品質管理の研修を受ける事ができれば良いのですが、新入社員研修などで品質を学んでもピンとこない。というのが実感ではないでしょうか。ある程度製品の設計を学んでいく過程で、品質向上への関心を持つようにできれば、個人のスキルも向上するでしょう。

 本ブログでは電子回路設計をできる限り現場で設計しているような例を多く取り上げ、安定動作とコストなど会社で求められるエンジニアのスキルを解説していきます。

 電子回路設計を担当する方にとって一つでも新しい発見があれば幸いです。